クライバーン国際ジュニアピアノコンクールに行ってみた。
私は現在アメリカのテキサス州ダラスで生活をしています。😀☝️
私の住んでいるテキサス州ダラスにて、クライバーン国際ジュニアピアノコンクールが開催されました。
1962年から4年に一度開催されている、クライバーン国際ピアノコンクールのジュニア版。
今までに国際的なピアノコンクールを実際に観に行ったことはなかったのですが、今回初めてコンクールに行ってみたので、どんな様子だったのかご紹介したいと思います。😉
- 目次
クライバーン国際ジュニアピアノコンクールとは?
1958年にモスクワで行われた第一回チャイコフスキー国際コンクール、当時冷戦中であったにも関わらず優勝したのがアメリカ出身のヴァン・クライバーン。彼の功績を讃えて1962年から4年に一度開催されている、クライバーン国際ピアノコンクールのジュニア版です。😀
↑クライバーン国際ピアノコンクールのウェブサイト。
クライバーン国際ジュニアピアノコンクールは2015年から開催されていて、今回が第3回。
13歳から17歳の才能あるピアニストたちが競い合います。
ジュニアコンクールとはいっても、
- PRELIMINARY ROUND(予選ラウンド)
- QUARTERFINAL ROUND(クオーターファイナル)
- SEMIFINAL ROUND (セミファイナル)
- FINAL ROUND(ファイナル)
と4段階もあって、予選ラウンドから20分のリサイタルと、とても充実した内容。😳😳
気になる日本人コンクール参加者
世界中から248名の応募があり、その中から予選ラウンドへ進んだのはわずか23名。😳
参加者を見てみると、中国や韓国からの参加者が多いよう。その中に日本人の参加者が2名いましたのでご紹介します。😉☝️
- 大山桃暖(おおやまもだん)さん
3歳からバレエを習い、ピアノは4歳から。12歳の時にTVアニメの「森のピアノ」に主人公の少年時代のピアノ吹き替えのオーディションに合格。主人公、カイの少年時代のピアノは実は大山桃暖さんが演奏されていたんですね。実は「森のピアノ」をNetflixで全編見ていたので、これには驚きました。
- 菅原千尋(すがわらちひろ)さん
菅原千尋さんは日本でベートーベン国際ピアノコンクールアジアやヤマハジュニアピアノコンクールを含む5つもの賞を受賞されているそう。時間がある時には美術館の絵を眺めるのが好きということです。
予選ラウンド・クオーターファイナル・セミファイナルと事件
2023年6月の8日(木曜)、9日(金曜)に予選ラウンドがダラスにありますSMU(南メソジスト大学)で開かれました。
平日は仕事があったので、予選ラウンドは見に行くことができず、、残念。😭
しかし!なんとクライバーンのYoutubeチャンネルでライブ配信されていましたので、家から鑑賞しました。🤣
予選ラウンドの結果、12名の参加者がクオーターファイナルへ進出。
日本人では大山桃暖(おおやまもだん)さんがクオーターファイナルへ進出!
クオーターファイナルは6月10日(土曜)、11日(日曜)でコチラもSMU(南メソジスト大学)で開催。
大山桃暖(おおやまもだん)さんは11日の演奏。ということで、11日に観にいきました。😍

すごく大きなホールというわけではないので、ピアニストがすぐ近くで見れます。

大山桃暖(おおやまもだん)さんは11日の最後の演奏
大山桃暖(おおやまもだん)さんの演奏はとても素敵で、
私の個人的な感想ですが、他の参加者と同じピアノで演奏しているのに、まるで全く違うピアノで演奏しているかのよう!それくらい他とは違うなと感じた。🤩
大山桃暖(おおやまもだん)さんの演奏に聴き入っていたその時、事件が起こりました。😅😅
なんとホールの火災報知器が作動して、警報が鳴り響いたのです!!😭😭😭
大山桃暖(おおやまもだん)さんも少し驚いたような表情を見せますが、演奏を続けます。
すごい!プロフェッショナルだ。😳
結局関係者の方に演奏を止めるように言われ、我々観客も速やかに外へ出るように指示されました。
避難は係の方の助けもあって、とてもスムーズにいきました。
結局のところアラームは誤作動のようでしたが、その日はもう関係者のみでコンクールを続行する。ということで私は大山桃暖(おおやまもだん)の演奏を最後まで聴くことはできませんでした。😭
火災報知器の誤作動というアクシデントもありながら、大山桃暖(おおやまもだん)さんと他5名の計6名がセミファイナルへ進出しました。☝️
セミファイナルは6月14日(水曜)、15日(木曜)と2日間に渡って行われました。
こちらも平日で私は現地に観に行くことはできず、Youtubeで鑑賞。😂
ファイナル
いよいよファイナル。🤩
ファイナルは6月17日(土曜)に開催。ファイナルラウンドは指定されたピアノ協奏曲の中から1曲、ダラス交響楽団と演奏されます。
開催地はダラス交響楽団の本拠地であるモートン・マイヤーソン・シンフォニー・センター。

ファイナルへ進出した3名とそれぞれの演奏曲がコチラ☝️
- Jan Schulmeister, 16歳, Czechia(チェコ) – SAINT-SAËNS Piano Concerto No. 2 in G Minor, op. 22(サンサーンス、ピアノ協奏曲第2番)
- Yifan Wu 吴一凡, 14歳, China(中国) – CHOPIN Piano Concerto No. 1 in E Minor, op. 11(ショパン、ピアノ協奏曲第一番)
- Seokyoung Hong 홍석영, 15歳, South Korea(韓国) – RACHMANINOV Rhapsody on a Theme of Paganini, op. 43(ラフマニノフ、パガニーニの主題による狂詩曲)
残念ながら大山桃暖(おおやまもだん)さんはファイナルへ進出はなりませんでしたが、私はファンになりました。😍
さて、3名の演奏ですが、ここまで来るとさすが。😳
3名とも、オーケストラをバックに堂々ととても素晴らしい演奏でした。😍
ドレスコード
さて、観客の服装ですが、みなさんビジネスカジュアルといった感じ。😀
そこまで堅苦しい感じではないです。☝️
なにより6月ですが、ダラスはすでに気温が30度を超える毎日。私もドレスシャツにチノパン。ジャケットなし。という服装で参加しました。
初心者の私でも参加しやすい。😉
チケットの値段
予選ラウンド・クオーターファイナルは$15☝️
セミファイナルは$25☝️
ファイナルは席によって$38からという値段でした。😉
とてもお手頃だと思います。初心者の私でも参加しやすい。🤩
ファイナルの結果
さて、ファイナルの結果ですが、以下のようになりました。
1位、Seokyoung Hong 홍석영, 15歳, South Korea(韓国)
2位、Yifan Wu 吴一凡, 14歳, China(中国)
3位、Jan Schulmeister, 16歳, Czechia(チェコ)
受賞者のみなさんおめでとうございます。そして素敵な演奏をありがとうございました。🤩
まとめ、国際コンクールなのに鑑賞しやすい!
クライバーン国際ジュニアピアノコンクールの良いなと思ったところは、
全てのラウンドで参加者の演奏がライブ配信されていて、さらにアーカイブされるので、後に何度も聴きなすことができるという点。
そして、チケットが求めやすい値段で、あまり堅苦しい感じがなく現地に行って鑑賞もしやすいということ。
次回のクライバーン国際ピアノコンクールは2026年。クライバーン国際ジュニアピアノコンクールは2027年の予定です。
まだ先ですが、次回が楽しみです。😉